ABM / ABM5050V モダンハイエンドヴィンテージトレモロ/ナローストリングスペース
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5050V:ヴィンテージマウントホール/56,35mm (2 7/32" )、ワイドストリングスペース
※クラシックなストラトキャスター等と同様、6点支持のネジ穴センターの1~6弦間は56,35mmで、かつ弦間も56,35mmに設定された、ヴィンテージスタイルのままのサイズのトレモロユニットです。
ABM 5050はモダンかつハイエンド、同時にヴィンテージスタイルを継承するトレモロユニットです。
一見普通のトレモロユニットですが、隠れたところを丁寧に最適化したことで、最高のサウンドをつくる"トレモロマスター"が完成しました。
クラシックなヴィンテージデザインを継承したまま、現代の最高峰のサウンドを実現します。
新たに開発された"アドバンスドストリングガイド"による新世代のブロックは、トレモロユニットのチューニングを適正に保ちます。
ベースプレートとマウントスクリューは同じ硬度で制作され、トレモロユニットを動かした時に素材の違いによる摩耗を最小限まで抑えました。
そして、ABMのプレミアムヴィンテージサドル(PVS)により、音色と機能性を両立しました。
ヴィンテージスタイルのサドルは、トレモロの操作でチューニングが動きやすくなります。しかし、同時にこのサドルの共鳴は"Twang"を生み出し、それ故に愛されています。
(※製品画像をご参照ください)
ABMのプレミアムヴィンテージサドルは、オリジナルサドルの共鳴を持ちながら、チューニングの安定性にも優れています。多くのモダンスタイルでチューニングの安定性を求めたサドルよりもヴィンテージスタイルに近いトーンを実現しています。
調整可能なトレモロアームと快適な操作性を実現するトルペードノブのフィールはまさにパーフェクト。特別に開発されたトレモロスプリングがなめらかで無音のトレモロアクションを可能にします。
■テクニカルデータ
(※製品画像をご参照ください)
・6点支持トレモロ
・マウンティングホール(ネジ1~6センター間): 56,35mm(2 7/32" )
・ストリングスペース(1~6弦間): 56,35mm(2 7/32" )
・素材:スチール製ベースプレート、ブロック、サドル、マウンティングスクリュー
・ベースプレートにはアドバンスドストリングガイド搭載
・6点支持のネジ穴(ネジ1~6センター間)が56,35mm(2 7/32" )のシンクロナイズドトレモロにそのままリプレイスメント可能
・プレミアムヴィンテージサドル
・ネジ付トレモロアーム、デルリンブッシングを使用し、6角ネジでクリアランスを調整可能
・STKトルペードノブ
■付属品
・1×トレモロブリッジ本体(ベースプレート、トレモロブロック、プレミアムヴィンテージサドル)
・1×トレモロアーム/STKトルペードノブ
・6×マウンティングスクリュー(HLK3,5x31mm)
・2×サドルスプリングF4、4x9mm(イントネーションネジに取り付けるためのスプリング)
・サドルアジャスト用スクリュー(弦高調整用)
8×GSTI3x8A2 (M3x8mm)
4×GSTI3x6A2 (M3x6mm)
・5×トレモロスプリング7845
・1×スプリングプレート7841
・2×HLSK4/2x45z(2×プレートをキャビティに取り付けるためのネジ)
・1×アレンキー70015ST(サドルの調整とトレモロアームのクリアランス調整用)
■製造国
ドイツ
■取り付けの際のご注意
※トレモロの取り付けに慣れていない方、初めて取り付けを行う方は、リペアショップまたは専門知識のある技術者に相談してください。
・取り付ける前に、先に取り付けられていた6点支持のネジの長さと、付属のネジの長さを確認します。一部のギターメーカーでは、ボディを薄くするために短いネジを使用している場合もあります。そこに標準のネジを取り付けると、背面のキャビティに穴を開けてしまうことがあります。
・トレモロの取り付け穴が正確に、直角にネジを入れられることを確認します。ギターの個体によっては穴がずれて開けられている場合があります。その場合はリペアショップに相談してください。
6点支持のトレモロは、トレモロプレートを最大まで動かした時、プレートがネジの頭にぶつからない位置でベアリングスクリューを止めます。
ベアリングスクリューは弦高調整には使用しません。
・弦を外した状態で作業を行うため、トレモロプレートはバネでボディに押し付けられます。古いラッカー塗装のボディなどでは塗装に傷がつくことがありますので、プレートが直接ボディに触れないよう、クロス等を挟んで作業してください。
・スプリングを取り付ける際は、スプリングクローを少しだけトレモロブロック側に緩めます。スプリングは先にトレモロブロック側にフックを掛けます。
外側のスプリングは扇型となるように取り付けるとトレモロを横方向に安定しやすくなります。また、取り付けるスプリングの本数によっても演奏性が異なります。
・太い弦を張ったり、トレモロをフローティングさせない場合はスプリングの本数を増やします。スプリングを増やすとサウンドはハードテイルよりになります。
・弦の太さを替える際はスプリングも再調整してください。
■トレモロアームの調整
トレモロアームは、トレモロを最大までアームダウンした状態でトレモロブロックに見えるブロック調整ネジで調整することができます。付属のアレンキーを使用してトレモロアームのクリアランスを調整します。
■5050トレモロのサドル
多くのギタリストは、サドルからイモネジの頭が飛び出していないトレモロを好みます。弦高を下げるセッティングを行う際にイモネジの頭が飛び出ないよう、5050トレモロには短いタイプのイモネジも付属しています。
イモネジの調整や交換は、付属のアレンキーを使って行います。ネジを取り外し、新たに挿入する際は少し忍耐が必要かもしれません。どうしてもうまく行かない場合は下から挿入してみてください。
ヴィンテージサドルでは横滑りを抑えるために外側のサドルを斜めに調整することがありますが、5050トレモロではその調整は不要です。このサドルは、隣のサドルとの間に僅かな隙間ができるよう作られているので、サドルが干渉することなく個別の弦高を調整できます。また、アドバンスドストリングガイドにより、トレモロと弦の張力を使用して弦がサドルの中央を通るように配置されます。
【ABM】
■About ABM
ABMは、エレクトリックギターが誕生して間もない1949年に設立されたエレクトリックギターおよびエレクトリックベース用の金属パーツ会社です。
私たちが一番大事にしているのは、パーツによるサスティーンを最大限に引き出すことです。そのために、私たちは全てのパーツをブラスやスチール、アルミニウムブロックから精密な削り出し加工技術により製作しています。
また、私たちが製作するのはスタンダードなパーツだけではありません。
ひとりひとりのプレイヤー、ひとつひとつの楽器に完璧にフィットするような特別なパーツを製作してきました。
弦の幅や溝の深さ、角度、パーツの大きさや形、そしてデザインに凝ったものなど様々でした。
そしてこのひとつひとつの貴重な経験全てが、私たちのプロダクトに生かされ続けています。
現在、私たちは世界中のプレイヤー、楽器メーカーのために約1,200種類のパーツを製作しています。
ドイツに伝統的に息づくクラフトマンシップと楽器の進化、変遷と共に歩んできた経験を誇りに、プレイヤーの期待を超える高品質で機能的なパーツを提供し続けます。
■ABMの哲学
楽器のパーツは昔と変わらない方法で、同じ素材で作るのが今でもより良い方法なのでしょうか?
エレキギターの歴史とともに歩んできた私たちABMは、常に自問自答し続けます。今も当時も、私たちが提供できる最高のパーツを製作する姿勢は変わることはありません。
私たちは1949年の創業時以来、パーツによる音の違いは一体何によるものなのか、その秘密の解明に多くの時間と労力を費やしてきました。中でもダイキャスト製と削り出しによる違いの研究はとても有意義なものでした。私たちはこの研究の中から多くの貴重な知識を得ることができました。
私たちのプロダクトは、その長年の研究と経験による成果の答えそのものです。
創業時から受け継がれてきた私たちのプロダクトに対する哲学である、「楽器本来の音を引き出すパーツを製作する」ために私たちが出来ることは何なのか、今までも、そしてこれからもABMの探求は続きます。