アダプター:センターマイナスDC9V
電池駆動:ー
コントロール:PREAMP、BOOST
Catalinbread / Epoch Boost
カタリンブレッド / エポックブースト
かつて、ロックギタリストは足元にペダルを置かずに最高の音を作っていた…そんな伝説があります。
それは“厳密には”事実かもしれませんが、エフェクターを一切使わないという意味ではなかったかもしれません。
足元には何もなくても、その先がテープエコーユニットにつながっていることはよくあります。特にレコーディングスタジオではテープエコー、特にMaestro EP-3エコーユニットは常用されていたと言えるほどの時期がありました。
EP-3のエコーサウンドをうまく使うギタリストも多くいますが、多くのギタリストはその“魔法のプリアンプ”のためだけにこの大きな機材を持ち運んでいました。
このプリアンプは常時ONとして配線され、エコーとして使う場合にもプリアンプの回路がその音色に大きな影響を与えました。
“EVH”や“デッケネ”をはじめとしたギタリストのサウンドにはEP-3が大きく影響しています。
Catalinbread Epoch BoostはそんなEP-3エコーユニットのプリアンプ部をコンパクトペダルに抜き出したシンプルなブーストペダルです。
Catalinbreadではこのペダルを“マスタリングペダル”と呼んでいます。音色がほとんど変わっていないように聞こえても、マスタリングエンジニアがそうするようにサウンドが見事に彫刻されるからです。
これはNOSオレンジドロップキャパシタからアウトプットミキサー段まで、実際のEP-3と同じ回路を通すことにより実現しています。
オリジナルユニット同様、内部電圧を22Vで駆動させ、高いヘッドルームと明瞭さを実現。
ペダル内部にはEpoch Boostの前段にかけることのできるバッファを備え、内部のスイッチでON/OFFできます。
●特徴
・最初期のEP-3ユニットに内蔵されたプリアンプサウンドを再現
・最大20dBのダイナミックでクリアなブースト
・オリジナルユニット同様のNOSスプラグオレンジドロップキャパシタ
・より暖かなトーンを生み出すバイアス
・インプットバッファによりトップエンドが失われるのを防ぎます
・コンパクト、シャープなエンボスエンクロージャー
・DC9Vセンターマイナスアダプターで駆動
●コントロール
PREAMP:最初期の500ユニット程度に使用されたEP-3のプリアンプを再現します。このコントロールはただのボリュームコントロールではなく、2つの異なるシグナルパスのパンニングです。プリアンプとミキサー回路を組み合わせたコントロールで、ノブの前半は音量、後半は周波数の向上となります。12時より前では周波数帯域全体が緩やかにプッシュされ、2~3時付近で最大のラウドネスとなります。
BOOST:PREAMPノブで調整したサウンドの音量を調整します。反時計回り最小でユニティゲインとなり(PREAMPノブの設定により多少上下します)、時計回りに回すと音量が上がります。
内部HI-Zバッファ:トゥルーバイパスペダルや長いケーブルなどを使用する際にシグナルのトップエンドが霞んでしまうようならバッファをONにしてみましょう。工場出荷時はOFFになっています。
●電源
Epoch BoostはスタンダードなセンターマイナスDC9Vアダプターで駆動します。消費電流は2mAです。内部で昇圧されているため、9V以外の電源は接続しないでください。電池はご使用になれません。
●スペック
インプットインピーダンス:750K
アウトプットインピーダンス:100k
サイズ(WxDxH):67 x 112 x 48mm (突起含む)
重量:239g
【Catalinbread】
Catalinbread(カタリンブレッド)はアメリカ、オレゴン州ポートランドで様々なエフェクターを製作しています。
Catalinbreadでは、様々なヴィンテージ機材、そして数々のアーティストの「音」そのものを研究し、そこにどんな機材が使われ、どんなプレイやセッティングだったのかを徹底的に分析しています。
その過程を経て作られるCatalinbreadのエフェクトペダルを使うと、最良の状態を保った伝説の機材が足下に甦ったかのような音色を作ります。
さぁ、次はあなたが次の伝説を作り上げる番です。