種類:オーバードライブ、ディストーション
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:9V電池
コントロール:V、D、P、T、V、D、T、B
BJFE DRD/BBOD Special Combo
ビージェイエフイー ディーアールディービービーオーディースペシャルコンボ
BJFE DRD/BBOD Special Combo(DRD/BBOD)は、BJFEのペダルの中でも初期の名作と名高いBaby Blue Oveidriveと特に人気の高いDyna Red Distを1台のペダルにまとめた、特別なモデルです。
インプットからBBOD、DRDの順で接続され、フットスイッチでそれぞれを個別にON/OFFすることができます。両方を同時に使用することもできます。
DRD/BBODに内蔵されるBaby Blue Oveidriveは2バンドEQを搭載、Dyna Red Distは通常のDRDに加え、P(Presence)ノブを搭載。両者4ノブとなり、よりダイナミックにサウンドを調整することができます。
●BBOD
Baby Blue ODは、エレキギターとクリーン~クランチ程度に設定されたギターアンプに最適なオーバードライブペダルです。2000年12月16日にリリースされ、2007年1月25日に500台の制作を持って生産完了となりました。内部に使用されるNOSトランジスタの供給ができなくなったためです。ですが、後にトランジスタが入手できる度に、少数ずつ制作されることもあります。
最初期のBBODは“Fuzz1”と呼ばれていました。技術的にBBODはディスクリート回路で設計されたダイナミックなオーバードライブとファズを融合させたものです。サウンドは独特で、ハイセンシティブなローゲインドライブからコンプレッションのしっかりとした歪みまでをカバーするオーバードライブペダルです。
ECC83プリアンプチューブの歪みに近い波形を作る非対称クリッピングに加え、倍音成分を抑えることで丸みのあるトーンを作ります。これはPush/Pull段でアウトプットトランスフォーマーの限界を超えた時の歪みを思わせます。
ギタリストとしての視点から言えば、最もナチュラルで最高にスウィートなオーバードライブ/ファズペダルです。
ストックホルムで行われたギターショウで、かつてBJFがこのペダルをチェックしたことがあります。ギターショウレベルの音量で、このペダルよりも良い音を出したペダルはありませんでした。
この時、『大きな音を出せばいい音が出るけど、うるさいと怒られ、メンバーを除名される』症候群のギタリストには、小出力アンプとBBODがあれば美しいクリーンから最高の歪みまで作れることを伝えることが自分の使命だとBJFは考えたといいます。BBODは、エフェクターのコントロールが難しいと言われるツインリバーブを初め、全てのフェンダーアンプや定番のブリティッシュアンプ、ジャズコーラスなどでもその力を発揮します。
BBODのカラーは、元々BJFEの所有するBJ'63ストラトキャスターに使用されたカラーで、1961年製のストラトキャスターのスプリングキャビティに残るカラーを見ながら再現されたものです。なお、かつて1台のみのスペシャルプレゼントとしてピンクカラーが塗られた“Baby Pink OD”が制作されたことがありました。
Dノブ:様々なタイプの歪みや幅広いゲイン、サステインを設定できるコントロールです。低く設定すればセンシティブな歪みのパターンとなり、ピッキングに気を使うほどのサウンドです。高く設定すればよりコンプレッションが強くなり、その分レスポンスは下がりますが安定した歪みが得られ、音も厚くなります。このコントロールは、11時あたりから音を作り始めると良いでしょう。
Tノブ:アウトプットシグナルの高域成分を調整します。ON時とOFF時の音色のバランスを調整するのにも最適です。特にBBOD 4Kのトレブルレスポンスは高く、Trebleノブがほぼ最小(反時計回り最大付近)の設定でも、組み合わせる機材によっては最良のバランスとなることもあります。さらにトレブルが必要な場合は、このノブを中央より高め(時計回り)に設定してみてください。このノブは12時付近から音を作り始めてみてください。
Bノブ:4ノブバージョンとなり新たに追加されたコントロールです。低域の太さ、タイトさをコントロールし、音色全体を引き締めたりゆるめたりすることができます。
Vノブ:エフェクトOFF時とON時のシグナルレベルのバランスを調整します。はじめは12時に設定し、そこから音色を調整します。
内部トリムポット:歪みの特性、ミッドレンジ付近の出方を微調整します。
●DRD
BJFE Dyna Red Distortion(DRD)は、ダイナミックでハーモニック、そして“プレキシ”の風合いを持つディストーションペダルです。
Dノブは歪みの強さとサステインを調整します。低く設定すればセンシティブで、強く弦を弾くと歪みが乗るようなディストーションとして、高く設定すればコンプレッションが強くなり、タッチセンシティブなサウンドから安定志向な音色へと変貌を遂げます。
また、ですが音は明瞭で、また長いサステインも特徴です。このノブを12時より低く設定すると、ゲインブースターのように使うこともできます。DRDの前段にオーバードライブを設置したり、ヘヴィなディストーションをギターのVolumeでクリーンまで調整したい場合にも有効です。11時あたりから設定を始めてみてください。
Tノブはアウトプットシグナルの高域を調整します。また、エフェクトON/OFFでの音色のバランスコントロールとしても有効です。DRDは高いトレブルレスポンスを持っているため、クリーンサウンドをブライト気味に設定している場合、このノブを下げて設定すればON時に高域がうるさくなるようなこともありません。
逆に、12時を越えて設定すれば、音色のブリリアンスを増強できます。このノブは12時の位置から設定を始めてみてください。
Pノブはシグナルの倍音成分や超高域を主にコントロールするプレゼンスコントロールで、プレキシアンプのPresenceノブのように操作することができます。
VノブはエフェクトON/OFFでの音量のバランスを調整します。はじめは12時からほんの少し下げたくらいに設定し、そこから音色を調整します。
DRD/BBOD Special ComboはセンターマイナスDC8~12Vアダプター、または9V電池で駆動します。
【BJFE】
今や伝説のエフェクトビルダー、Bjorn Juhlの制作するエフェクトは、そのサウンドから多くのプレイヤーを驚かせてきました。
独自の回路から生み出されるそのサウンドはそれまでのエフェクターの概念を覆し、世界中から今も高く支持され続けています。