ファイヤーアイ / レッドアイインストゥルメントプリアンプリファー
種類:DI
アダプター:9-18Vセンターマイナス / 48Vファンタム
電池駆動:9V電池
コントロール:Boost、Boost Volume、Treble、Gnd Lift
Fire-Eye Development, Inc.のRed-Eye Instrument Preamplifierは、ミュージシャンによってミュージシャンのために設計されたシンプルで効果的なダイレクトコネクトツールです。
Austin Symphonyのヴァイオリニスト、Leahは地元のバンドでミュージッククラブのサウンドシステムとヴァイオリンが上手く機能しないと悩んでいました。どこのクラブでも、どのDIを使ってもLeahの出す美しいヴァイオリンのトーンを出力することができませんでした。
Fire-Eyeの代表で、エレクトロニクスエンジニアでもあるDaren Appeltは、その問題を解決できるプリアンプを探し回りました。Leahが希望する、ソロブーストボタンの付いたシングルボックスで、かつヴァイオリンケースにも収まり、楽器のピックアップのポテンシャルを最大限に発揮できるようなプリアンプはどこにも見つかりませんでした。そこで、作ることにしたのです。
これがRed-Eyeの始まりでした。
Red-Eyeプリアンプはシンプルでコンパクト、そしてハイインピーダンスのピエゾピックアップをダイレクトコネクトするのにも最適なプリアンプです。Red-Eyeは、ギターやベース、ヴァイオリンをはじめ、どんなパッシブピックアップでも機能します。
Red-Eyeプリアンプのハイインプットインピーダンスは、ピエゾピックアップからスムースでナチュラル、アコースティックなトーンを作ります。高価で大規模なプリアンプシステムでなければ期待できないようなトーンが、小さなボックスから出力できるのです。
ローディストーション、ローノイズ、そして驚異的なヘッドルームが、プレイ時の表現を最大限に引き出します。パーカッシブに、そしてラウドなプレイでもクリアなトーンを実現します。
Red-Eyeプリアンプは、エレキギターやエレキベースのマグネティックピックアップにも最適です。エレキベースをミキサーに直接接続する際のDIとして、またエレキギターのリアンプを前提としたプレイを正確にレコーディングする際にも効果を発揮します。
ハイインプットインピーダンスと高いヘッドルームを実現したことにより、インプットゲインコントロールが不要になりました。
Red-Eyeプリアンプは1Volt peak-to-peakで歪みの無いシグナルレベルを実現。これは多くのパッシブピックアップが作るレベルの約3倍程度です。
Red-Eyeプリアンプの作るアコースティックでナチュラルなサウンドは魔法だ、と言いたいところですが、実際は一切のトリックはありません。もちろんピエゾピックアップの非常に高いインピーダンスにRed-Eyeのフィールドエフェクトトランジスタインプットサーキットが完全に対応できているということは重要です。これによりピックアップのローディングをなくし、フリーケンシーレスポンスをほぼフラットなまま維持できます。
またプリアンプサーキットは非常にハイファイです。フラットレスポンスはオーディオバンドを超え、超低歪み、高いヘッドルームと超低ノイズを実現します。EQやコンプレッションなどのトリックは一切ありません。ひたすら愚直にインプットシグナルを出力した結果、Red-Eyeのサウンドは多くのDIペダルとくらべてアコースティックサウンドに近いのです。
さらに、バランスドアウトプットトランスフォーマーも、数多くのモデルをテストしました。中には非常に高価なタイプも試しました。フラットなフリーケンシーレスポンスで、位相の変化が少なく、スムーズ、かつ内部での歪みが無いものを探しました。
Red-Eyeのサイズにフィットするものの中で、十分に満足できるものは1つだけでした。そのトランスフォーマーの20Hz以下の低域のレスポンスが特にスムースで、40kHz以上のレスポンスはクリアでした。
このトランスフォーマーによって、Red-Eyeのバランスドアウトのサウンドは美しくなりました。このトランスフォーマーは、実はオーディオ用ではなくコンピュータのモデム用に設計されたものだったのです。
Red-EyeプリアンプにはTrebleコントロールがあります。それ以外のEQが無いのは、Red-Eyeプリアンプは18khzまでフラットレスポンスを実現したからです。これはヴァイオリン/フィドルの弓のスクラッチをピエゾピックアップが拾い、そのままDIとして出力できるほどです。多くのDIボックスではこの音を再現できません。
しかし、特にヴァイオリンやマンドリンのプレイヤーは高域のブライトネスをそれぞれのピックアップ特性に合わせて調整したいという要望があったため、Trebleコントロールを搭載しました。
Red-Eyeのベースレスポンスはほぼ全ての楽器をカバーする20Hzまでフラットのため、それ以上のEQは必要ありません。
Red-Eyeプリアンプにはネオンサインや携帯電話が発する高周波に対するフィルタリング回路を搭載しています。
電源は9V電池、またはXLR端子から供給できるPhantom電源、およびスタンダードなセンターマイナスDC9-18Vアダプターに対応しています。インストゥルメントインプットが電源スイッチを兼ねており、ここにプラグを接続することでバッテリーチェックが可能です。
バッテリーチェックランプが1秒間かけて2回点滅します。電池容量が25%を切るとチェックランプは点滅しません。
また、Phantom電源で駆動する場合、接続した直後の1秒間、バッテリーチェックランプが点滅すれば電源が良好であることを示します。
バッテリーが入った状態でPhantom電源が供給されれば、Phantom電源を優先します。バッテリーはミキサーが電源を供給できない機種の場合や、電源供給可能な端子が空いていない場合に使用可能です。
新品のアルカリ9Vバッテリーなら約200時間程度の駆動が可能です。
●特徴
・インプット:ハイインピーダンス 1MΩ、1Volt peak-to-peak level.
・600Ωのローインピーダンス、バランスドXLRアウトプットにより、ロングケーブルドライブにも対応
・Volumeコントロール搭載のブーストボタン
・Trebleコントロール
・ロングバッテリーライフ(~200時間)
・オートマチックバッテリーチェック搭載 パワーオン時に1秒間Check:OKライトが点滅
・Phantom電源対応 電源が供給されれば自動的にバッテリーから切替え
・センターマイナスDC9-18Vアダプターにも対応
・1/4インチアウトプット/インプットのアクセサリーループ搭載 様々なチューナーやエフェクトをかけたり、ギターアンプやPA等へのパラレルアウトとして使用可能
・ネオンライトや携帯電話からの高周波を除去するインターナルフィルタリング
・スモールサイズ(WxDxH):87 x 116 x 45mm (突起含む)
・重量:284g
●Red-Eyeプリアンプシグナルパス
・インストゥルメントインプットインピーダンス:1MΩ以上
・エフェクトループアウトプットインピーダンス:4kΩ以下
・エフェクトループインプットインピーダンス:4kΩ
・XLRアウトプットインピーダンス:600Ω
・25Hzから18KHzまでフラットなフリーケンシーレスポンス(Trebleコントロールがセンター時)
・ブーストレベル:+4dB ~ +9dB
●Red-Eyeを楽器とサウンドシステムの接続に使う
・Trebleコントロールで楽器の高域を調整可能
・必要ならソロブーストも使用可能
●ストンプチューナーを使う
・チューナーON時、アウトプットがミュートされます(チューナー側の機能によります。)
●様々なエフェクターを使用する
・エフェクトやチューナーをエフェクトループに接続します
・エフェクトのかかった音がXLRアウトから出力されます
●ステージでギターアンプやPAに接続する
・Red-EyeプリアンプのTrebleコントロールとBoostスイッチで音色の調整が可能です
・Red-Eyeとアンプ/PAの間にエフェクトをかけることができます。
●パッシブDIボックスとして使う
・Red-EyeはパッシブDIボックスとして使うこともできます
・電源は不要です
・インプットインピーダンス:4kΩ アンバランスドインプット
・アウトプットインピーダンス:600Ω バランスドアウト
●Boost GainとTrebleレスポンス
【Fire-Eye】
Fire-Eye Developmentのオーナーであり、代表のDaren Appeltはエレクトロニクスエンジニアとしての経験を持ちます。
全てのFire-EyeのプロダクトはDarenが設計し、手作業で組み上げられます。全ての制作プロセスの後に徹底した管理を行っています。
Fire-Eye Developmentの共同経営者であるJustin Jacobsはギタリストでもあり、プリアンプの制作において専門的なアドバイスを行い、Rred-Eyeのサウンドに大きく貢献しています。