ムーディーサウンド / ベービーボックス ジェネレーター
Baby Box Noise Generatorは、カオスなノイズマシンです。ギターシグナルを破壊したり、バックグラウンドに不気味なノイズを流したり、新たなビートをプラスすることができます。
Baby Boxはファズ、ディレイ、ノイズオシレーターの3つの回路を組み合わせ、これらを自在に操って様々なノイズを出力できます。
Baby Box Noise Generatorには「Auto、Constant、Trig」3つのモードがあります。
AutoとConstantモードではBaby Boxがノイズを生成し、ノイズのピッチやテンポ、ディレイなど各種パラメータを本体の11のノブを使用してコントロールすることができます。
ノイズのリズムは2つのノブを使用してコントロールできます。Baby Boxのオシレーターが作り出したノイズは重なり合い、音楽的な“ノイズ”として出力されます。内部のオシレーターのうち、1つは低い周波数のノイズを作ります。それは“ノイズ”に“ビート”を与えます。ビートのテンポはSunとEarthノブを使ってビートパルスの長さと間隔をコントロールできます。短いノイズパンチから間隔が殆ど無い、いつまでも続くスクリーミングトーンまでを設定できます。SunとEarthノブを最小に設定すればペダルはConstantモードとなります。
Trigモードでは他のサウンドジェネレーティングデバイス……例えばギターなどを接続することでBaby Boxと“トーク”を楽しむことができます。
Baby Boxに入力されたシグナルがトリガーとなり、Baby Boxがノイズを出力します。ノイズとシグナルのバランスは大きなPlutoノブで設定できます。Plutoを反時計回りに回せば入力されたシグナルがそのまま出力され、時計回りに動かしていくとクラシックなファズが組み合わされ、最大近くではノイズオシレーターがブレンドされます。
そして、ノイズ回路はディレイ回路へと繋がります。音に深みを加えることができます。ディレイには2つのコントロールがあります。リピート数(フィードバック)とディレイタイムです。それぞれNeptuneとUranusノブでコントロールできます。
Baby Boxのエクスプレッションペダル端子にエクスプレッションペダルを接続すればディレイタイムをペダルでコントロールすることもできます。エクスプレッションペダル端子はUranusノブとシリーズ接続されているので、ペダルとUranusノブの両方でディレイタイムをコントロールすることもできます。
ディレイとノイズセクションの間に設置されたエフェクトループにノイズや歪み、モジュレーションエフェクトをかけることもできます。エフェクトループからのノイズはMercuryノブでコントロールできます。
Baby Boxはステレオアウトも可能です。ディレイ回路でシグナルが2つに分けられ、2つのアウトプットチャンネルからダイレクトサウンドとディレイシグナルの音を出すことができます。ステレオヘッドフォンを接続したり、Y字ケーブルを使用して複数のアンプに出力することで、また違ったサウンドを楽しむことができます。もちろんモノラルペダルとして使うことも可能です。
トゥルーバイパスフットスイッチにより、狂気の時間を冷静で正常な状態に戻すこともできます。
Baby Boxは、1976年にJohnny Roslundが開発した回路から始まりました。それは現在のBaby Boxのノイズジェネレーティング回路に、小さなアンプとスピーカーを内蔵した木製のボックスでした。
2004年、2つ目のBaby Boxが木製のボックスで作られます。4台目にメタルボックスとなり、回路が少し進化しました。次の年にはディレイとステレオアウトを追加、その後インプットチャンネルとファズ、トゥルーバイパススイッチが搭載されたV3.0で世界にその名を広めることになりました。
そして現在のBaby Boxではノイズテンポノブを2つに分け、エクスプレッションペダル端子とエフェクトループを搭載しています。
電源:DC9~12V
電源端子:センターマイナス2.1mmジャック
消費電流:30mA (9V)
耐用電圧:6V~16V
重量:0.73kg
サイズ:188×120×78 mm
【Moody Sounds】
Moody Soundsのペダルは、小さな工房で手作業で制作されるハンドメイドエフェクターです。 60年代のヴィンテージサウンドから始まり、数々の実験的な回路を搭載するエフェクトを制作しています。 スタンダードで安定したモデルから、実験的で個性的なサウンドまでをカバーする独創的なエフェクターブランド、それがMoody Soundsです。