種類:ディレイ、リバーブ
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:-
コントロール:REVERB LEVEL、DELAY LEVEL、REGEN、MODE、TIME、BEAT、STEREO WIDTH、BYPASS/HOLD、TAP
Shift Line EVEREST II
シフトライン / エベレストツー
ディレイとリバーブはいつでも最高の組み合わせです。Shift Line EVEREST IIはディレイとリバーブをパラレルでかけることのできるペダルです。
全く新しい筐体、タップテンポ、ステレオモードに加え、新しいアルゴリズムを備えています。1つのコンパクトペダルでディレイとリバーブを組み合わせることで、クラシカルな空間的サウンド処理に加え、異世界の雰囲気を持つテクスチャーも実現します。ギター、ベース、シンセ、ドラム等の様々な楽器で使うことができます。
EVEREST IIはミニマリストなUIと幅広い音響パレットを持ち、広がりを制御できるステレオモード、デュアルモード、タップテンポ、新しくなったホールモードが加わりました。
●主な機能
・広がりを制御でき、デュアルモードも備え、本格的ステレオシグナルチェーンに対応
・タップテンポのサブディビジョン設定可能
・ステレオ、ピンポンディレイ
・2つのエフェクトを並列に実行できる6つのリバーブモードとディレイモード
・リバーブ、ディレイで独立した音量コントロール
・ローパスフィルター
・ディレイフィルター
・無限のサステインから自己発振まで
・フェイバリットプリセットを保存可能
・オールアナログシグナルチェーン
・バイパスモード切り替え可能
・キルドライ設定可能
・軽量コンパクト
・トップマウントジャック
・外部タップテンポ入力可能
・9-12V電源で動作(75-100mA)
・マイクロUSB端子からファームウェアアップデート可能
●コントロール
・REVERB LEVEL:リバーブのウェットシグナルレベルを調整します。反時計回り最小でリバーブを解除できます。
・DELAY LEVEL:ディレイのウェットシグナルレベルを調整します。反時計回り最小でディレイを解除できます。
・REGEN:ディレイのフィードバックとリバーブのディケイを同時にコントロールします。
・STEREO WIDTH:ステレオイメージの広がりを調整します。TAPフットスイッチを押しながらこのノブを回すとウェットシグナルの明るさが調整できます。
・TIME:ディレイタイムを調整します。最小にするとディレイを解除できます。
・MODE:6つのリバーブ・ディレイアルゴリズムを選択します。
・BEAT:タイムノブまたはTAPフットスイッチで設定した時間のサブディビジョンを選択します。上で付点8分、中央で4分、下で4分トリプレットになります。
・BYPASS/HOLD:このフットスイッチには複数の機能があります。一度押すとエフェクトのON/OFFが切り替わり、長押しするとホールドモードになります。(徐々に自己発振へとつながる無限のサステイン)
このフットスイッチを素早く2回押すとフェイバリットプリセットをロードします。
押しながらMODEスイッチを切り替えると追加アルゴリズムを選択できます。
押しながらBEATスイッチを切り替えるとバイパスモードの選択、キルドライの設定が行えます。
・TAP:このフットスイッチは2回押すとディレイタイムをタップテンポで設定できます。TAPとBYPASS/HOLDフットスイッチを同時に3秒以上押し続けると、今の設定がフェイバリットプリセットに保存されます。
●ステレオセットアップ
TAPフットスイッチを押しながらBEATスイッチを設定するとディレイセクションのをステレオ、ピンポンを設定できます。上にするとステレオで独立したチャンネル処理となり、TAP LEDが白に点滅します。下ではピンポンディレイとなり、TAP LEDが緑に点滅します。
・STEREO WIDTH:ディレイセクションとリバーブセクションの両方に影響し、有機的なステレオイメージを生み出します。ワイドなステレオ設定やハース効果によりチャンネルのクロストークとマイクロディレイを複雑に制御します。ディレイ、リバーブを中央に配置するか、再度に鳴らして中央にドライシグナルを置くこともできます。
7:00~12:00:チャンネルクロストークにのみ影響します。
12:00~5:00:ステレオイメージの幅には影響しません。ピンポンディレイを最大幅にするには12時以降に設定します。
12:00:0%クロストーク、左右のチャンネルが独立して処理されます。
ピンポンディレイ以外のリバーブとステレオディレイではSTEREO WIDTHノブは全域でコントロールできます。
●STEREO WIDTHノブ追加機能
TAPフットスイッチを押したままSTEREO WIDTHノブを回すとウェットシグナルの明るさを調整できます。
●接続オプション
・MONO Mode
LEFT INがメインインプットです。モノラルシグナルでペダルを使用する際は、こちらを使用します。モノラルモードでは、STEREO WIDTHはリバーブ、ディレイの音色をわずかに変更します。
ディレイのモードによりその効果が異なります。
STEREO:反時計回り最小(30ms)にすると、ディレイタイムにほんの僅かなドリフトをもたらします。
ピンポン:7~12:00の設定でノブは2回目のディレイに影響します。12~5:00では最初のリピート以降ディレイタイムが2倍になります。(最大2秒)
L OUTではなくR OUTを使用すると7~12:00の設定で最初のりピートの音量が、12:00を超えると最初のリピートがなくなり、ディレイタイムが2倍になります。
モノラルセットアップではR INは推奨できません。
・MONO TO STEREO Mode
モノラルシグナルをステレオに変換するには、LFET INから2つのアウトプットに出力します。STEREO WIDTHノブでドライシグナルは中央に配置され、ウェットシグナルはステレオイメージにひろがります。
Rチャンネルに最初のリピートが発生するピンポンディレイが必要な場合、LとRの接続を逆にします。(EVEREST IIからは最初のリピートはLからのみ出力されます。)
モノラルシグナルをR INに接続すると、L OUTはSTEREO WIDTHで設定した音のみを出力します。12;00を超えると無音になります。
・STEREO / DUAL MONO Mode
L、R両方のインプットを接続するとペダルはデュアルモノモードになり、チャンネルは独立して処理されます。(ピンポンモードを除く)
STEREO WIDTHは正常に動作し、LチャンネルのドライはL OUT、RはチャンネルのドライはR OUTから出力されます。このモードではステレオソース、または2つのモノラルソースを接続できます。デュアルモノで使用する場合、ソースは同時に処理されます。STEREO WIDTHが12:00を超えている場合チャンネルクロストークは発生しません。
・DOUBLE PROCESSING Mode
一般的な使い方とは別に、独立したLR処理を使用して2つのモノラル処理を行うことができます。モノラルシグナルをL INに、R OUTをレシーバー(アンプ等)に接続し、L OUTをR INに接続します。
するとエフェクトが2回かかります。REGENとSTEREO WIDTHの範囲が大きく変更されます。ペダルは自己発振しやすくなり、様々な内部ゲインでクリッピングがおこりやすくなります。上手く使えば、他にない独特の音色を生み出すこともできます。
●TIMEノブとBEATスイッチ
TIMEノブはディレイタイムを4分音符の時間として設定しますが、BEATスイッチはそれを付点8分やトリプレットに切り替えることができます。TAP LEDは設定されたテンポを“4分音符の時間で”表示します。TIMEノブを回してもディレイタイムは即座には変更されませんが、次のリピートからは新しいテンポとなります。これによりディレイタイムシフトによるアーティファクトを排除します。同時にREGENノブを高く設定すると、その場でディレイタイムを変更し、グリッチを作ることができます。TIMEノブでを動かさず、BEATスイッチを切り替えることで様々なサブディビジョンを試すことができます。
TAPスイッチとTIMEノブはディレイタイムに同じ影響を及ぼします。最後に調整された方が有効になります。
また、TIMEノブには“死角”があります。範囲の最初の5%はディレイタイムに影響しません。こうすることで、ノブを最小に設定するとディレイをかけずにディレイフィルターだけを使うことができます。緩やかなコーラスやトップエンドのフィルタリングが行えます。
●アルゴリズムリスト
アルゴリズムは2つのバンクに分割され、各バンクには3つのアルゴリズムが収録されます。MODEスイッチでバンク1からアルゴリズムを、BYPASS/HOLDスイッチを押しながらMODEスイッチを動かすとバンク2からアルゴリズムを選択します。バンク1はLEDが青、バンク2はLEDが赤になります。
・バンク1(青LED)
Sunshine(上ポジション):ブライトでクリアなトーンです。エベレスト山頂の晴れた日のように、冷たく澄んだディレイサウンドが特徴です。リバーブを自己発振させ、アバランチを引き起こすこともできます。このモードではディレイリピートにフィルタリングがかからず、リバーブにフェイズディストーションがかかりません。フットスイッチをホールドするとインフィニティモードとなります。
Eclipse(中央ポジション):ダークなトーンです。太陽が沈み、雪が輝き、山頂は美しく闇に沈みます。モジュレーションディレイと荘厳なリバーブがその空間を演出します。このモードではディレイに6db/Octのフィルタがかかり、リバーブにフェイズディストーションをかけ、トップエンドをロールオフします。フットスイッチをホールドするとインフィニティモードとなります。
Moonshine(下ポジション):サイケデリックモードです。ヒマラヤの神秘に触れ、エベレストの自然に感銘を受けるようなトーンです。ディレイリピートやリバーブにオクターブが加わり、次元を飛び越えるような音色を作ります。このモードではフィルタリングされたディレイリピートにオクターブ上が加わります。ドライシグナルにフィルタはかかりません。高域はナチュラルにカットされ、音量が少し下がります。また、リバーブにはオクターブ下がミックスされます。フットスイッチをホールドするとインフィニティモードとなります。
・バンク2(赤LED)
Digital(上ポジション):クリーンなディレイリピートが可聴劣化なしで繰り返される、初期のデジタルディレイのようなトーンと、ブライトなリバーブを組み合わせた、とても”透明感”のあるサウンドを作るモードです。
Tape(中央ポジション):古いテープエコーを思わせる、モジュレーテッドテープスタイルディレイと、ダークなヴィンテージリバーブサウンドを組み合わせたモードです。独特のテープエコーライクなリピートと暖かなリバーブがクラシックな世界を作ります。
Low(下ポジション):ラウドなローオクターブが加わるロングディケイがリバーブリフレクションにミックスされます。フィルターのかかったディレイが組み合わされ、パワフルな低域のパッドを生み出します。
ホールドモードは段階的なサウンドを備蓄し、飽和、自己発振へとゆっくり移行するよう設計されています。ビルドアップのスピードは選択したモードや音色の明るさにより異なります。
●バイパスモードとインジケータ
ドライシグナルはペダル全体でアナログのままです。ドライに歪みはかかりませn。EVEREST IIのアクティブバイパスにより、3つの独立したモードを使用できます。(モードはBYPASS/HOLDスイッチを押しながらBEATスイッチで選択できます。)
上:No Tails。このモードはバイパスにするとウェットシグナルが即座にカットされます。
中央:Tails。エフェクトをバイパスにすると最後の反響が残ったままエフェクトがOFFになります。
下:KillDry + Tails。ドライシグナルをミュートしたTailsモードです。バイパス時にはドライシグナルが出力されます。
バイパスモードは電源投入時にLEDで表示されます。下記の色で5回点滅します。
赤:No Tails
青:Tails
白:KillDry + Tails
・BYPASS/HOLD LED
BYPASS/HOLDのLEDには5つの機能があります。
ON/OFF表示:ペダルのON/OFFを表示
アルゴリズムバンク表示:電源投入時に青に点灯するならバンク1、赤ならバンク2が選択されています。
ホールドモードの表示:BYPASS/HOLDを長押しするとLEDがカラフルに点滅します。
フェイバリットの表示:フェイバリットプリセットが選択されると緑色に点灯します。バイパスのままプリセットがロードされると、LEDは短く点滅します。
・TAP LED
TAP LEDには3つの機能があります。
テンポ表示:BEATスイッチの位置に関わらず、4分音符基準でのテンポを表示します。
ディレイセクション設定表示:独立チャンネルモードでは白く点灯/点滅し、ピンポンモードでは緑に点灯/点滅します。
TIMEノブが最小に設定されると、TAP LEDは消灯します。
●フェイバリットプリセット
フェイバリットプリセットを保存するには、TAPとBYPASS/HOLDフットスイッチを同時に3秒押し続けます。プリセットが記録され、BYPASS/HOLD LEDが緑色に点灯します。
フェイバリットプリセットの呼び出しまたは終了は、BYPASS/HOLDフットスイッチを2回素早く押します。BYPASS/HOLD LEDが緑色に点灯しているとき、フェイバリットプリセットがアクティブです。バイパス時にフェイバリットプリセットをロードした時、短く緑色に点灯します。
フェイバリットプリセットを終了するには、どれかのノブを動かします。これによりペダルは現在のノブ設定に戻ります。
●スペック
インプット(L/R):1MΩ、アンバランスドフォン端子
アウトプット(L/R);100Ω、アンバランスドフォン端子
EXT:外部タップテンポをロードするノーマリーオープンモメンタリスイッチ
最大ディレイタイム:1秒(モノラル時のピンポンディレイは2秒)
電源:スタンダードなセンターマイナスDC9-12Vアダプター
電池はご使用になれません。
消費電流:100mA@9V 75mA@12V
サイズ:110 x 104 x 56 mm
重量:350g
【Shift Line】
Shift Lineは音楽に熱狂し、音楽を愛する者がチームとなって構成されています。音楽を様々な形で表現するために、エフェクターを制作しています。
ロシア、サンクトペテルブルクのダウンタウンで様々な実験と研究を繰り返し、多くのエフェクターを制作しています。音だけでなくデザインにも独自のこだわりを持ち、手作業でストンプボックスを制作しています。