種類:ファズ(ギター用)
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:‐
コントロール:VOLUME、TONE、DISTORTION、TONE BYPASS,
TRANSISTOR SELECT 1、TRANSISTER SELECT 2、INPUT GAIN、INPUT LOWS、LOWS 2、GAIN SWEEP、2ND STAGE DEPTH、2ND STAGE INPUT、CLIPPING RANGE、HEADROOM、CLEAN GAIN、3RD STAGE DEPTH、3RD STAGE INPUT、ADD GERMANIUM、3RD STAGE DEPTH 2、HEADROOM 2、CLEAN GAIN 2、TONE CONFIGURATION
Wren and Cuff / Forest for the Trees
レナンドカフ / フォレストフォーザツリーズ
“マフ”の極北。
ペダルについた小さなDIPスイッチを切り替えると、音が変わる。DIPスイッチの切り替えを組み合わせて、自分の音を作り上げていく。その楽しさを原体験に、Forest for the Treesは作られました。
“マフ”を愛するプレイヤーなら、Forest for the Treesは無限大の音を描くパレットとなります。100%アナログ、そして100%の満足がここにあります。
20のDIPスイッチによる多彩な音色のバリエーションに加え、2つのトランジスタをそれぞれシリコン/ゲルマニウムで切り替えるスイッチ、さらにトーンバイパススイッチを備え、そのサウンドバリエーションは膨大を極めます。
“マフ”ファズは、4つのゲインステージを直列に接続した構成で、2段目と3段目のゲインステージにはクリッピングダイオードが設置され、ファズらしいトーンを作ります。
(厳密に考えると、3段目は“ゲイン”セクションではありませんが、シンプルに考えるため、Forest for the Treesではステージ1~4の4つのゲインステージとして表記しています。)
●DIPスイッチ
20のDIPスイッチは、これらの回路上の様々なポイントで音色を切り替えます。
20のDIPスイッチは、右から配置された順にシグナルに影響します。
DIPスイッチは、組み合わせによりその音色の変化も大きく変わります。
例えば、ある設定では音色がほとんど変わらないスイッチが、別のスイッチの設定により音色を大きく変えるスイッチとなったりします。
1つ1つのスイッチだけで音色を作るのではなく、複数のスイッチの組み合わせでお好みの音色を探してみましょう。
何よりも重要なことは、各スイッチが回路上で何を切り替えているかではなく、音がどう変わるかです。ペダルにプラグインして、スイッチをいじってほしい音を探してみましょう。
・INPUT GAIN:回路(ステージ1)へと接続される抵抗値を切り替えます。ギター/ベースのVolumeを下げたようなサウンドとなります。
・INPUT LOWS:回路に入るシグナルのローエンドを切り替えます。音色のタイトさ、フィールの“スポンジ感”を変えることができます。
・LOWS 2:ステージ1とステージ2の間でローエンドを切り替えます。
・GAIN SWEEP:ステージ2のクリッピングON/OFFを切り替えます。ON(上側)にすると、トラディショナルなスタイルとなります。クリッピングが適用されると、歪みが強くなり、音量が抑えられます。OFF(下側)にすると、よりオーバードライブの風合いとなります。このスイッチはゲインレンジにも影響します。
・2ND STAGE DEPTH:ステージ2のクリッピングセクションの太さを切り替えます。LOWSスイッチとは違った形で、音色のタイトさを切り替えます。
・2ND STAGE INPUT:次のクリッピングセクションへのシグナルレベルを切り替えます。例えば、2つのディストーションペダルを接続し、1つ目のペダルのLEVELを切り替えるようなイメージです。次のセクションでのクリッピングの強さを切り替えることができます。
・CLIPPING RANGE:クリッピングセクションに送られるローエンドと、“クリップされていない”状態のシグナルを切り替えます。各ゲインステージではファズを通るシグナルと歪まずにクリッピングセクションを通るシグナルがあります。このスイッチは、このポイントで2種類のサウンドを切り替えられます。
GAIN SWEEPがOFF時、このスイッチは音色に影響しません。
・HEADROOM:ヘッドルームの高さを切り替えます。音を聞いてお好みに合う方を選択します。
・CLEAN GAIN:ステージ2のトランジスタのバイアスを切り替えます。トランジスタスイッチの選択によっても効果が異なります。
・3RD STAGE DEPTH:ステージ3のクリッピングセクションの太さを切り替えます。
・3RD STAGE INPUT:次のクリッピングセクションへのシグナルレベルを切り替えます。
・ADD GERMANIUM:ゲルマニウムダイオード(トランジスタではありません)をステージ2に追加し、非対称クリッピングとします。少しソフトなファズとなります。
・3RD STAGE DEPTH(2):ステージ3クリッピングセクションをさらに微調整します。主に低域に影響します。
・HEADROOM 2:ステージ3全体のアウトプットに影響します。
・CLEAN GAIN 2:ステージ3トランジスタのバイアスを切り替えます。トランジスタスイッチの選択によっても効果が異なります。
・TONE CONFIGURATION:様々な“マフ”ペダルに搭載されるパッシブノッチEQです。例えばよく知られた“マフ”のミッドスクープキャラクターもその1つです。この4つのスイッチは全てTONEノブに影響し、トーンのミッドポイントやスウィープレンジ、全体の低域/高域を切り替えます。
このスイッチはTONE BYPASSがON時には音色に影響しません。
●トランジスタスイッチ
Forest for the Treesにはヴィンテージスタイルゲルマニウムトランジスタと“マフ”スタンダードのシリコントランジスタを切り替えるスイッチがあります。
このオプションにより、シリコン/ゲルマニウムのハイブリッド“マフ”回路とすることもできます。
回路内で特にコアとなる2つのトランジスタを2つのスイッチで個別に切り替えることができます。切り替えられるゲルマニウムトランジスタはヴィンテージ“ファズフェイス”ペダルなどに使用されるもので、通常の“マフ”よりも甘い音色を作り、暖かでスムースなトーンとなります。シリコンではよりモダンなトーンとなります。
●トーンバイパス
Forest for the Treesは、トーンセクションをTONE BYPASSスイッチでバイパスすることができます。この機能は現在の“Wicker”やヴィンテージモデルの一部にも搭載されたことで知られています。ONにするとTONEノブとTONE CONFIGURATIONスイッチは無効となります。
●コントロール
VOLUME:音量を調整します。
TONE:音色を調整します。
DISTORTION:歪みの強さを調整します。
Forest for the Treesは、スタンダードなDC9Vセンターマイナスアダプターで駆動します。消費電流は4.5mAです。電池はお使いになれません。
【Wren and Cuff】
Wren and Cuffは、カリフォルニアの小さなエフェクターカンパニーです。
2006年からハンドメイドギターとベースエフェクターの制作をはじめました。
今、Wren and Cuffは主にヴィンテージサウンドの完全な再現と、新しいサウンドの探求を主としたペダルを制作しています。
そのサウンドは世界中のミュージシャンに支持され、今もどこかで音が鳴らされています!