種類:ファズ
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:-
コントロール:VOLUME、FREQ.、ATTACK
Emanating Fist Electronics / TYGR II
エマネーティングフィストエレクトロニクス / タイガーツー
Emanating Fist Electronics TYGR IIは、1970年代の終わりから1980年代のはじめにかけての奇妙な時代を再現することから始まりました。時代の流れに合わせようと奮闘して生まれたアイディアには、革新的ではあるもののまるで宇宙服を着た恐竜のような存在がありました。Bell Electrolabsの製品群はまさにそんな時代のものです。
TYGR IIの基本的な回路の骨格はマフスタイルと言って良いものです。しかしマフそのものではありません。設計図として近いというくらいのものです。影響を受けているのはBell Electrolabs Fuzzですが、これもサウンドではなく、ゲインステージスタッキングのバイアスアイディアのみです。
TYGR IIの音色はラウドでオープンです。低域では独特の唸りがあり、インタラクティブなFREQ.コントロールによりどの位置でも使えるフレーバーが得られます。
世界中にあふれるマフスタイルのバリエーションの中でも、かなりユニークなものです。このデザインには時間がかかりましたが、満足の行くものが仕上がりました。
●コントロール
・VOLUME:音量を調整します。
・FREQ.:音色のバランスを調整します。
・ATTACK:歪みの強さやサステインの長さを調整します。
●マニアの方向け
この開発で時間を費やしたのはデザインとパーツの選択です。シグナルパスはポリプロピレン、マイラ、ポリエステルの混合です。それは理由があるからです。セラミックではありません。
バイアスは奇妙で、これまで聞いたことのないフレーバーを届けます。ウルトラボーナスはシンセプレイヤーのような動的なトーンコントロールスウィープです。
最後に。BC549Cが最高です。マフスタイル回路の最高傑作です。
TYGR IIはセンターマイナスDC9Vアダプターで動作します。電池はお使いになれません。
【Emanating Fist Electronics】
Emanating Fist Electronicsは、D*A*M Stompboxesのサイドプロジェクトで、2011年からエフェクターを制作しています。
D*A*M Stompboxesが主に1950~60年代の伝統的なスタイルで制作されるのに対し、Emanating Fist Electronicsは1970年代のスタイルで制作されます。当時王道だった英国のクラシックメーカーから影響を受け、70年代の音色とスタイル、頑丈で特大サイズの筐体で制作されます。ライブパフォーマンスやスタジオなどどこでも機能します。ローノイズで安定して高い信頼性を誇ります。
回路のセットアップ、トランジスタの選別やバイアス調整、組み立てから検査まで全てをデヴィッド・アンドリュー・メインが行っています。つまりD*A*M Stompboxesと同じ厳格な基準で製造されています。
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