Horrothia / TYPE ONE
ホロジア / タイプワン
種類:コーラス
アダプター:12Vセンターマイナス
電池駆動:-
コントロール:INTENSITY
Horrothia TYPE ONEはステレオのアナログ“コーラスアンサンブル”エフェクトです。
1970年代に発売された、世界初のコーラスペダル、CE-1のDNAをモデル化しています。
現在の一般的なコーラスやヴィブラートペダルとは異なり、あのユニークなLFO波形を再現し、CE-1ならではの、特にステレオでの“包み込まれるような”トーンを作ります。CE-1ユーザーとして有名なジョンのように使うこともできます。
TYPE ONEはクリーンなヘッドルームを最大化するよう調整されているため、ベースやシンセ、ハムバッカーのギターの音色もそのまま再生します。
ベーシストなら、TYPE ONEが低域を奪うことがないことにも気づくでしょう。
さらにTYPE ONEは低ノイズ設計により、フェスティバルステージのアンプの前でもスタジオや自宅と同様にプレイすることができます。
ステレオアウトから2つのアンプ(Dry/Wet)へと出力し、真の“空中”コーラスを作ります。モノラルで使用しても素晴らしいコーラスエフェクトです。
高品質なミリタリーグレードのフットスイッチはラッチ・モメンタリーの両方に設定できます。
このフットスイッチは亜鉛合金で、高い耐久性を備えています。
TYPE ONEはBBDディレイICの最大ヘッドルームに合わせてセットアップされています。バイパス時にはバッファリングされ、2台のアンプに分割して出力することができます。
エフェクトON時のドライ・ウェットバランスはドライ(L)が1.1Vp/p、ウェット(R)が約1.5Vp/pとなります。これはHorrothiaが所有する実機を測定したものと同じです。
TYPE ONEの最大ディレイタイムと最小ディレイタイムも、オリジナルCE-1と同じになるよう調整されています。LFO波形も同じです。TYPE ONEとCE-1の違いは、CE-1のプリアンプがTYPE ONEには備わっていないことです。TYPE ONEはハイインピーダンス入力(1MΩ)に対応するよう調整されています。
たった1つのINTENSITYノブはLFOスピードを調整します。DEPTHは固定されています。コーラスエフェクトに於いて、スピードを調整することはそのまま聴覚的にエフェクトの深さを調整することになるため、DEPTHコントロールはなくても問題ないのです。
これはオリジナルCE-1のみならず、SDD-320、Dimension Cでも見られる設計で、それに気づいた開発者が天才であることは言うまでもありません。Horrothiaはそのシンプルさ、美しさも再現しました。
●各部の役割
DC Input:センターマイナスDC12Vアダプターを接続します。100mA以上のアダプターを推奨します。
Input:ギター、ベース、シンセ等の楽器を接続します。
Mono/Left:モノラルエフェクトとして使用する場合はここからアンプに接続します。ステレオエフェクトの場合、ドライシグナルのアウトプットとなります。
Stereo/Right:ステレオエフェクトとして使用する場合のウェットアウトプットです。
Rate LED:エフェクトのスピードに合わせて点滅します。
Engage LED:エフェクトON/OFFを示します。
フットスイッチ:エフェクトON/OFFを切り替えます。フットスイッチを踏んだまま電源を接続すると、フットスイッチモードを切り替えます。
フットスイッチモードは、ラッチ(踏むたびにON/OFFを切り替え)とモメンタリ(踏んでいる間だけON)を切り替えることができます。
●スペック
インプットインピーダンス:1MΩ
アウトプットインピーダンス:600Ω
電源:センターマイナスDC12V(付属)
消費電流:85mA
モジュレーションスピード:380ms~2.4s
サイズ(WxDxH):94 x 125 x 51mm (突起含む)
重量:397g
【Horrothia】
Horrothiaは、英国コーンウォール州ファルマスを拠点に、様々なエフェクターを制作しています。Tom Oakesは、スタジオレコーディングエンジニアや世界中の劇場のプロダクションサウンドエンジニアとして、またサウンドデザイナー・オペレーターのためのカスタムオーディオボックスの開発者としての経験を積み、Horrothiaを始めました。
2000年代のはじめ、大学のエレクトロニクスの授業を受けたことをきっかけに、Tomはエフェクターの制作を始めました。卒業制作ではエクスプレッションペダルで上下するラックアナログオクターバーでした。
その頃からペダルの制作を続け、新しいテクニックやデジタル要素を加えたり、新しいサウンドや機器からのインスピレーションを受け、Horrothiaならではのペダルを開発しています。